手ぬぐい工房ポスター堂のこと

心を届ける

創業は昭和57年、小さなデザイン会社からスタートしました。創業者の現会長はポスター、広告などのデザインをする中で、シルクスクリーンの技術を身に着け、デザインを行いながら自分たちでモノも製作する、というスタイルを確立していきます。(ポスター堂と言う社名はその所以です。)
シルクスクリーンで紙やプラスチック、布など、様々なものにプリントする中で技術を高め、それが現在の手捺染への職人力につながっていきます。

もともとデザインもしている訳ですから、デザイナーさんの気持ちもわかるんです。
出来るだけ、デザイナーさんの「作りたい!」気持ちに応えたい、そんな一心でここまでやってきました。
その技術力が多方面で評価され、今ではネットを通じて全国から毎日たくさんの手ぬぐいのご注文をいただくようになりました。

毎日届く、お客様の手ぬぐいのデザイン。
それぞれにお客様の「心」が詰まっています。

「どんな気持ちでデザインしたのかな」

「この手ぬぐいをもらった人は嬉しいだろうな」

そんなことを考えながら、私たちは毎日手ぬぐいを作っています。

手捺染の技術

当店の手ぬぐいは手捺染(てなっせん)で作られています。
1色ごとに型を作り、色糊をスキージーと言われるへらで生地に刷り込んでいく製法です。

当店では、お客様のオリジナル作品を出来る限りご希望どおりに仕上げる技法として、「手捺染」にこだわっています。


手捺染へのこだわり

手捺染は「手」で行う「捺染」です。「捺染」とはいわゆるプリントです。布地に模様を印刷(プリント)することを「捺染」と言います。

「なあんだ、プリントか。それじゃ裏は真っ白なんでしょ?」って思った方、手ぬぐいにちょっと詳しい方でしょうか。
確かに通常のプリントだと、裏面は白くなってしまいます。
でも、当店の手ぬぐいは裏面が白くなりません。通常より手間暇かけて、丁寧に作っている職人のこだわりがあるからです。

裏面まで色を通して、表面の柄はクリアにくっきりと。簡単なことに思われそうですが、実はこれがなかなか大変です。
その日の天気や湿度、力の入れ加減、デザインの染面積、色糊の粘度、毎日のちょっとした変化で出来なくなってしまいます。
毎日、試行錯誤の連続です。正直「これは無理!」というデザインもあります。それでも出来る限り「お客様のご要望に応えたい」という一心で、何とか頑張っています。
(それでも、どうしても無理な場合もありますので、あしからず)

注染と捺染

古くから手ぬぐいに使用される技法に「注染」があります。手ぬぐい好きの方はおなじみの製法ですよね。

裏面まで色を通すことができ、なおかつ独特のにじみやぼかしがとても雰囲気があるので、ファンも多いです。私もその一人です。
(当店でも注染は行いますが、自社ブランドにのみ製作しております。)

注染では細かい柄が難しかったり、隣り合う色が難しかったりと、デザインに制約があります。色もブレやすいので思い通りの色味が出なかったりします。
これが「思い通りにいかない」注染の良さであり欠点でもあるのです。

顔料と染料

当店の手捺染は、主に顔料を使います。ご要望があれば、染料(反応染め)でも製作しております。

染料は風合いや吸水性に優れますが、価格は割高です。工程は捺染→蒸し→水洗い→整理仕上げとなります。水やエネルギーを多く使うので、あまりエコではありません。

顔料は捺染→乾燥→熱処理→整理仕上げになるので、水を多く使いません。エコです。

顔料だとゴワゴワして使いにくいんじゃないかとご心配かも知れません。最近の顔料は品質も良くなり、柔らかな染料に近い仕上がりが可能になりました。
実際、当店の手ぬぐいを注染と間違えて使われているお客様も多いぐらいですので。
価格も手頃で、納期も早く、オリジナル手ぬぐいを手軽に作る面で顔料手捺染はとてもオススメです。

どんな製法で作るか、ということ

「オリジナル手ぬぐいを作りたい」と思ったとき、どんな製法で作るか迷われるかも知れませんね。
いくつかの業者に見積もりをとったら、「注染」「本染め」「捺染」「顔料」「染料」「プリント」「ロールスクリーン」「印刷」など、様々な言葉が出てくることでしょう。
それぞれに、良いところ、悪いところがあり、どれが良いということはありません。
「どれが適しているか」というだけです。

「普段から注染が好きで、どうしても注染で作りたい。」
残念ですが、当店は出来ないので専門の業者さんをお探しください。まだまだ日本には素晴らしい注染職人さんがたくさんいます。

当店で出来るのは「手捺染」で、「顔料捺染」と「染料捺染」のふたつです。
それは、この製法がお客様のオリジナルの作品を、デザイン通り、忠実に再現できる製法だと確信しているからです。
「小ロットから」「デザインに忠実に」「裏面も白くならず」「納期も早く」これが実現出来るのは当店の手捺染手ぬぐいだけだからです。

手ぬぐい製作の工程

一枚の手ぬぐいが出来るまでには様々な工程がございます。受付、製型、捺染、整理、仕上げまで全て当工房で行っております。

1.捺染型を作ります。デザイン通りの再現が可能か細かくチェックします。

捺染型

捺染型です。1色につき1つの型が必要です。


色は見本を参考にその都度調合して作ります。

捺染します。裏面まで色が通るように一枚一枚丁寧に染めていきます。




4.仕上がりをチェックしながら捺染作業を進めていきます。
顔料はこの後高熱でベーキング処理、染料は蒸しと水洗工程に入ります。


完成

5.たたみなどの仕上げをしてお届けします。


「鬼無」という町

鬼が無いと書いて「きなし」と読みます。
何でこんな地名かというと、鬼無は知る人ぞ知る桃太郎伝説発祥の地なんです。
桃太郎のお爺さん・お婆さんの家や、お婆さんの洗濯場、 当工房の近くには、鬼が眠る「鬼塚」や、 桃太郎・犬・猿・キジのお墓を祭った「桃太郎神社」があります。
鬼無駅には、ゲーム「桃太郎電鉄」のとっても可愛い石像もありますよ。
あと、鬼無の特産と言えば、なんと言っても「盆栽」!です。
鬼無は、全国の80%の盆栽を生産する、日本一、いや、世界一の盆栽の産地です。
町には、いたるところに盆栽屋さん、植木屋さん、造園屋さんがあり、 見学や体験をさせてくれる農園もあります。
小さな町ですが、とってものどかで、温かい人の多い町です。


JR鬼無駅ホームより


桃太郎のおばあさんが洗濯をしたといわれる本津川です

桃太郎神社。お供をした犬・猿・雉の霊が祀られています。


これがその犬・猿・雉のお墓。マジックで「犬」「猿」「雉」と書いてます。

当店近くには鬼ヶ塚があります




駐車場ございます。隣の庭ではご自由におくつろぎください。



桜の季節にはスタッフみんなでお花見

会長と社長


2016年に「有限会社ポスター堂」から、「有限会社手ぬぐい工房ポスター堂」に社名変更いたしました。

これからも、手ぬぐいを通じて「心」を届けられますように。
手ぬぐいから広がるたくさんの出会いに感謝を込めて!


スタッフみんながデザイナーさんの気持ちにたった手ぬぐいづくりを目指しています。


会社概要